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コンプレックスと恋

人にはそれぞれコンプレックスがあると思う。
まぁ時々、そんなもんねーよ、という強気な人もいるけどさ。
私といえば、やっぱり数え切れないほどコンプレックスを持っている。
あまり人にはそんな話をしないので、周りの人には「悩みとかなさそーだね?」
と言われることもしばしばだ。
時々、「悩みが無さそうなんて、失礼しちゃうわ!」と憤慨する方もいるみたいだけど、
別に普通に幸せなのに、
「すんごい悩んでばかりいそう・・・顔色、悪いよね・・・そっとしておこう・・・」
と思われるよりは、ずっと良いと思うがどうか?


数え切れない私のコンプレックスの中で、2トップに君臨しているのが・・・・
あ~・・・ブログで匿名性とはいえそれでも言いたくない。

1つは以前チラっと書いたけど、高すぎる身長で173cm。
時々、悪意が無いのはわかっていても、「背が高いですねー、何センチ?」と
普通に聞いてくる人がいて、もっとうんと若い頃は、本当にいちいち頭にきてた。
「あんた普通に身長聞いてくるけどさ、だったら超デブな人に、
太ってますねー、体重何キロ?って聞いてみろや!それと同じ種類の質問なんだと気付けや!
このクソが!死にやがれ!」くらいに思ってた。
背が低い分には、ハイヒールで補うことも可能だが、
大きい身長はどうしたって小さくなれない。厚底の靴が流行しても、
一生履くことはないのだなぁ・・・と眺めるだけだった。
今は、以前ほどは気にしていない。
最近は背の高い人も昔よりは増えたことと、ようやくこの身長を受け入れることが
できるようになったためだ。
私はたまたま受け入れることができるようになったけれど、若いうちは難しいと思う。
気休めに「背が高いのっていいじゃん」とか言う人は、本当にやめてもらいたい。
ここまで規格外だと、モデルかスポーツ選手にでもならない限り、
単なる“でくのぼう”でしかない。
あ~・・・身長の話は熱くなりすぎていけない・・・・この辺にしておこう・・・

もう1つのコンプレックスが、「足」だ。レッグでなくてフットの方。
サイズが大体24,5cm~25cmほどあるが、最近は大きいサイズの靴もあるし、
ネットで普通に購入できるので、これはあんまり気にしていない。
まぁまだ一般的なサイズになったわけでもないので、
普通の靴屋さんに普通にディスプレイされてる靴を「あらかわいい。ちょっと履いてみよ~」
ということが全くできないのが悲しいが・・・

そして、本当に気にしているのが足の形。
私の足は外反母趾のため、形がイビツなことになっている。
小学校高学年くらいから現在のサイズと同じだったため、小さい足になりたくて、
サイズの合わない小さな靴を履き続けたためか、昔から大人っぽい格好に憧れて、
小学生の頃からパンプスを履いていたためか、父からの遺伝なのか、
理由ははっきりわからないが、人が見ると「痛くないの?」と聞かれる程度に
足の指が内側に曲がっている。
だから、夏にサンダルなんかを履くと結構目立ってしまい恥ずかしいのだ。

足の形をいちいち気にする人も少ないだろうが、コンプレックスなんてそんなものだ。
とにかく私はこれがどうにも恥ずかしい。
パンプスやブーツなら良いが、足の形が目立つようなヌーディなサンダルは極力履かないし、
“彼氏と一緒に靴を買いに行く”ことも、ずっと避けていた。
サイズが大丈夫な靴でも、骨が飛び出した私の足の形では、入らない靴も多いのだ。
裸足にならないといけない夏の海では、足はずっと砂の中に埋めるようにしていた。

イヤだった、というのは過去形だけど、今でも別に平気になったわけではない。
けれど、今までで、1人だけ、この足を、好きだと言った人がいた。

とてもマジメで、頭も良く、税理士をしている人だった。
私は自分の頭の悪さを、多少コンプレックスに思っているところがあり、
インテリというか“勉強のできる人”というのが好きなのだ。
世間で良く言われる「勉強とかじゃなく、頭の良い人」というのは
別にどうでもいい。そんな要領の良さよりも、勉強ができる人がいい。
だからといって、悪意以外で他人を見下すような人は論外だけど。
この人は日本でもトップ3に入るような大学を出ていたこともあり、
本当に色んなことを教えてくれた。

映画を見ていたとき、登場人物がナチスの紋章のようなのが入った皿を隠し持っていて、
それが結構本編には大切な箇所らしいが、わからない人はわからないまま見ても、
普通に楽しめる作品だったけど、ナチスがどういうもので、それをロシア人だったかな?
が隠して持っていることが、どういうことなのか、と言う意味や歴史的背景を
教えてくれたり、
実家に遊びに来たときに、壁にかけてあった掛け軸を見て、「お!家康だ!」と
すぐに理解していた。「徳川家康」なんてどこにも書いて無いのに。
私はずっと知りませんでした・・・
そして、夜に「眠れないよぅ~」と言えば、本を見なくても覚えているという
“O・ヘンリー”の物語を、子供に聞かせるおとぎ話のように、
私がウトウトとするまで、いくつも聞かせてくれた。
それが楽しくて、しょっちゅうせがんでいたら、ネタが切れたといって、
新しい本を読み、そしてまた、私に話して聞かせてくれたのだ。

そんな彼と、初めて2人で泊まった日のことだった。
私は裸のままベッドに横になりテレビを見ていたら、ハミガキを終えた彼が、
部屋へ戻ってきた。
掛け布団から、はみ出していた私の足を見て彼は、
「あれ?足の形、変わっているね?」と言ってきた。
私は素早く布団の中へ足を隠しながら、「・・・・あぁ、外反母趾だから」
と答えると、「へーそうなんだ」と言いながら、ふとんをめくってもう一度
見ようとしている。
「ちょっとちょっとやめてって!やなの!気にしてるの!」
と、少し怒ったように告げると、少し考えて、
「・・・うん、わかった。でも見せて」と、少しふざけたようにベッドに座り、
強引に布団をはがし、私の足をひざの上に乗せた。
目的がサッパリわからないし、見たいという気持ちも理解できないので、
抵抗するのをやめ、どうでもいいやという気持ちになって、
足を彼にあずけたまま、再び視線をテレビに戻した。

少しの間、私の足を持ち上げたり眺めたりしたあと、
「ホントだ、足、すごく曲がっているんだね」と言う。
「もぅ!だからさっき気にしてるって言ったでしょ!」
「あぁ、そうなの?でも、なんか、昔の中国の女性がしていた“てんそく”みたいで
なんだかセクシーで、ドキドキするね」
「・・・え???てんそく??変だと思わないの?」
「うーん、なんていうか、“てんそく”も男性が小さい足を好んだために、
ムリヤリあんな風に矯正して、作り上げたのと同じ感じで、
例えば中世のヨーロッパの女性なんかが着ていたドレスも、異常なほどウエストを
絞って細くしていたでしょ?アレだって美しく見せるためにムリヤリ矯正したもので、
そういうのと似たようなイメージで、拘束具でうんと締め付けて、ムリに矯正させて、
その“セクシーな形を敢えて作った”みたいに見えるから・・・
だから、セクシーだと感じるのかもしれないなぁ?」
「えぇ?それ本気?本当にそう思うの?」
「うん。だからボクは、キミの足、好きだよ。かっこいいと思う」
と、普段の日常を語るのと同じように、淡々と教えてくれた。

その後、彼は恋人となった。
彼は身長が高かったこともあり、それ以来、華奢なストラップのサンダルを履くことも、
ハイヒールの靴を履くことも平気になった。
そして、一緒に靴屋さんへ買い物に行くことができた貴重な人だった。


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